非現実的なポジティブ・シンキングの弊害
ポジティブ・シンキングが流行した当時、物事をポジティブに考えれば、それだけで全てがうまくいくといった思い込みが広がりました。 確かに、ポジティブ・シンキングには、私たちの幸福度を高め、前向きな気持ちを生み出す力があると思います。 しかし、何事も万能なものなはなくて、間違って使ってしまうと、逆効果になることがあります。...
View Article相田みつをの書の思い出
私が22歳の時だったと思います。 当時、学生だった私は、ある流派の空手を、千葉の市川の道場に習いに行っていました。 その頃、道場長をされていた先生とは、今でも交流があります。 その日は、雨でした。 いつもは、市川駅から道場まで数十分かけて歩くのですが、激しい雨だったので、バスに乗ったのです。 ところが、道場を通るバスに乗ったつもりが、いつまで経っても道場に着きません。...
View Articleニーム・カロリ・ババの物語65 真実は、もっとも困難な苦行である。
真実を話すこととニーム・カロリ・ババとのエピソードです。 ラム・ダスの世界的なベストセラーである「ビー・ヒア・ナウ」のエピソードを後半にご紹介していますが、人から聞いた話というのは、当てにならないものです。 私も過去に、人からいろんな話を聞いて、本人に確かめてみると、全く違う話だったということが何度もありました。 ですから、人から聞いた話は信じないようにしています。...
View Articleババジと18人のシッダ19 ババジの修行場
ババジが直接指導しているという修行場(アシュラム)についてご紹介します。 ニーラカンタンは、この修行場へアストラル体で行ったということです。 この場所は、実際に地上界に存在しているのか、それともアストラル界(霊界)に存在しているのかは、この記述だけではわからないのですが、ここで少人数で修行をしているということです。 結界のようなもので、人が近づけないようになっているそうです。...
View Articleポジティブ心理学9 ネガティブなことを内的・永続的・普遍的に捉えてしまう
以前、認知療法の「認知の歪み」のパターンをご紹介しました。 私たちの精神的な問題や対人関係のトラブルには、認知の歪みが関わっている場合が多いです。 ポジティブ心理学では、このような認知の歪みのことを、「悲観的な説明スタイル」と呼んでいます。...
View Articleニーム・カロリ・ババの物語66 マハラジは真実を話すときに応援してくれるのです。
真実を話すこととニーム・カロリ・ババとのエピソードをご紹介しています。 ヨーガの戒律に、サティヤ(真実)という項目があることは前回書きましたが、アヒムサ(非暴力)という戒律もあります。 この二つの戒律は、両立できないことが多いのです。 真実を話すと相手を傷つけることがあるからです。 この場合、サティヤを優先するのか、アヒムサを優先するのかは、その場の状況で判断するしかないのでしょう。...
View Articleババジと18人のシッダ20 聖なる意識に自己を完全に明け渡す
ババジが直接指導しているという修行場(アシュラム)についてご紹介しています。 ここには、不老不死になった聖者がいるということです。 それはソルバ・サマーディと言われる段階で、肉体のレベルにまで神なるものの意識が融合した状態だそうです。 ヨーガの世界には、このような奥深い世界があるということですね。 そして、ババジを形容する最もふさわしい言葉は、謙虚さだそうです。 きっと本当に美しい方なのでしょう。...
View Articleポジティブ心理学 最終回 希望を持つための科学的な方法
ポジティブ心理学の入門書の内容をご紹介してきました。 ポジティブ心理学は、従来の自己啓発の分野に対して、科学的なアプローチとエビデンスを重視して研究を進めています。 これは、曖昧で感覚的になりがちな方法論を科学的に検証するという意味で、非常に重要な方向性だと思います。 最後に、希望についての研究をご紹介します。...
View Articleニーム・カロリ・ババの物語67 ラクシュミー(富の女神)の祝福
ニーム・カロリ・ババとお金についてのエピソードです。 ニーム・カロリ・ババが1ルピーなどのお金を与えると、そのお金はお守りのような役割を果たし、その人は生涯、お金に困らなかったようです。 このようにニーム・カロリ・ババは、お金に特別なエネルギーを込めることができたようです。 もちろん、そのようなお金を与えられた人たちは、それだけの徳を持っていたから与えられたのだと思います。...
View Articleグルジェフがいた子供時代5 現実の人生そのものに自己を準備する
グルジェフの学校は、グルジェフの思想を実践する共同生活の場だったようです。 当時、グルジェフは、今でいうところのスピリチュアル・リーダーであり、神秘的な思想を唱え、独自のダンスや音楽を作り出す神秘家として世界的に有名でした。 そのような人物が直接指導する場として、この学校が設立されたようです。 ただ、そこにはグルジェフの親戚や仲間が生活し、彼らの生活費も全てグルジェフが賄っていたようです。...
View Articleフースラーを読む7 歌声の真の美を自動的に作り出す
このフースラーの著書は、もともとフースラーの文体が哲学的で難しいのかもしれませんが、声楽的に正確な意味での日本語訳にこだわったせいなのか(要するにそれは万人に読みやすいように意訳しなかったという意味ですが)、私には意味がよくわからない部分が多いです。...
View Articleババジと18人のシッダ21 ティルムラル1
ティルムラルという聖者についてご紹介します。 スンダルアナンタ聖仙という聖者が、アガスティヤを訪ねて旅をしていた時に、ムラルという牛飼いが亡くなって、牛たちが嘆き悲しんでいる場面に遭遇します。 そこで、スンダルアナンタ聖仙は、自分の肉体を隠して、ムラルの肉体に入り込むのですが、いざ自分の肉体に戻ろうとしたら、その肉体をシヴァ神に奪われてしまいました。...
View Articleグルジェフがいた子供時代6 他人が見るように自己を見る
グルジェフの学校の目的は、様々な日常の作業をする中で、人間関係の摩擦やトラブルを通して、自分を見る視点を養う、ということのようです。 自分を客観的に見るというのは、認知科学では、メタ認知と呼ばれています。 他人が見るように、自分を見るということです。 これは、瞑想のように冷静な状態で行うの場合、それほど難しくありません。...
View Article引き寄せの法則 ネヴィル・ゴダード 最終回 自然な気持ちになるまで続ける
ネヴィル・ゴダードの思想をご紹介して来ました。 引き寄せの法則に関しては、ニューソートという思想がバックボーンにありますが、さらにそれらの起源となった教えを探求すると、ユダヤ神秘主義などの秘教の教えと関連があるようです。...
View Article「ブッダとなる瞬間 マインドフルに生きる」を読む 最終回
「ブッダとなる瞬間 マインドフルに生きる」を第一章から読ませていただき、私の感想や体験を書かせていただきました。 まだ数章が残っているのですが、最後の部分は、ぜひ著書を読んでいただきたいと思います。 この著書は、著者の吉水住職から贈呈していただいたのですが、その時は、簡単な感想をブログに書こうと思っていました。...
View Articleニーム・カロリ・ババの物語69 お金は人を助けるために、使わなければならない。
ニーム・カロリ・ババとお金についてのエピソードをご紹介しています。 現代は、資本主義の時代ですから、お金が中心になって世界が動いています。 私たちが労働をするのも、お金を得ることが主要な目的になっています。 お金は、命の次に大切なものだと言われています。 反面、お金によって様々な争いと悲劇が生まれているのも事実です。...
View Articleババジと18人のシッダ22 ティルムラル2
ムラルという牛飼いの肉体に入ったスンダルアナンタ聖仙(ティルムラル)についてご紹介しています。 ティルムラルは、修行の結果、不老不死の状態になったようです。 インドの聖者で有名な方々でも、普通に老化して、亡くなっていきます。 しかし、私たちが知らないようなレベルの聖者たちは、不老不死の状態で何千年も生き続けているのかもしれません。...
View Articleグルジェフがいた子供時代7 グルジェフの交通事故
グルジェフは、晩年に交通事故に遭います。 この時に、神秘家であり、聖者のように崇められていたグルジェフが交通事故に遭うということが、グルジェフを信じていた人々に大きな衝撃を与えたということです。 それによって、多くの人々がグルジェフから離れていったそうです。 ちょうどこの時期に、著者は、グルジェフの学校に入学したので、事故の経緯について詳しく書かれています。...
View Article続・不可解な出来事
ゴールデンウイークの前ですが、私が愛用していた森修焼という無添加食器のどんぶりが割れました。 床に落として割れたのですが、通常、落ちるはずのない場所から落ちたので、不可解に思いました。 でも、食器が割れるというのは、不吉なことではなくて、古いものが壊れて、新しいものが始まるという暗示のようです。 ですから、良いことなのかもしれないと思っていました。...
View Article銀杏並木12 夏休み
大学の夏休みは長い。 7月のテストが終わってから9月まで、夏休みがずっと続く。 私の通う大学は、地方出身の学生が多いため、夏休みの期間は閑散としている。 手話サークルの活動も、学生同士の旅行以外には特になかった。 バイトもしていない私は、この長い休暇をどのように過ごすべきか、考えあぐねていた。 「彼氏でも作ればいいのよ」...
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